「アルバム『女王陛下のピチカート・ファイヴ』を聴けば、まるで1本の映画を観たかのような錯覚に15分で陥れる」他

深夜2時、眠れなくて書いてしまった。これからはカフェインにもっと気を付けよう。

 

・ネット上での名前の使い分け

現在、『もの作りをするときの名前』『文章を書くときの名前』『ゲームをするときの名前』を使い分けている。

自分の中のメリハリというよりも、それぞれの活動に関連性と先入観を持たれたくないからだ。
なので、このブログ以外のところで「ブログをやっています」とは言わないし、このブログで別名義での活動を宣伝することもないだろう。

文章とゲームはそんなに人の目に触れないので統合してもいい気がしているが…。

 

はてなブログの使い心地

数字やコメントなどの反応を目に入れたくないので、はてなスター(他のSNSで言うところのいいね)やコメント機能を非表示にできるのはとてもありがたい。

以降の話は私のスタンスが特異なだけではてなブログは悪くないのだが、はてなブログのアプリではメニューを開くと記事の閲覧数が目に飛び込んでくるので、それが嫌でメニューを開けなくて困っている。

ブラウザ版でも閲覧数は目に入るところに表示されるため、現状ではアプリでメニューを開かないように気を付けながら記事を作成して投稿している。 

不意に閲覧数が表示されるのではないかという恐怖でデザインやその他諸々をいじれなくなってしまった…。

 

・アルバム、『女王陛下のピチカート・ファイヴ

好きなアーティストや楽曲は他にもあるが、1枚のアルバムとしてはこの作品が一番かもしれない。

ピチカート・ファイヴは詳しくないし、このアルバム以外のこともよく知らないが、このアルバムのwikipediaを読んだところによると、これは「架空のスパイ映画のサウンドトラック」であるらしい。

その面白さと完成度には目を見張るものがある。
楽曲を聴いていると、「架空のスパイ映画」のストーリーや場面がありありと目に浮かぶのだ。
おそらく、音楽と映画の"あるある"をうまく利用しているのだろう。

私が購入した復刻版CDでの"架空のスパイ映画のサウンドトラック"としては、(おそらく)トラック6の「~ a.スパイ対スパイ (「女王陛下のエロチカ大作戦」からの抜粋)」からトラック9の「~ d.陽動作戦 (「女王陛下のエロチカ大作戦」からの抜粋)」がストーリー本編、そしてトラック10のトップ・シークレット(最高機密)がエンドロール曲であるのだろう。

~ a.スパイ対スパイでは起承転結の"起"、~ b.スウェーデン娘では"承"を描き、~ c.自白剤では主人公がピンチに陥ったであろう"転"、~ d.陽動作戦では軽快でカッコいいサウンドが物語の佳境を思わせる。
しっとりとした曲調のトップ・シークレット(最高機密)を締めとして、トータルおよそ15分程でまるで1本の映画を観たかのような錯覚に陥るのだ。


トラック17の「夜をぶっとばせ」も好きだ。
「夜をぶっとばせ」の歌詞、"君を愛しているのに 訳もなく気分はどこかブルー"、"幸福な夏の午後なのに なにもかもひどくブルー"、の、大した理由がなくても憂鬱でいることを否定しないところが好き。
憂鬱を否定もしないが、だからといって肯定するわけでもなく、ただ黙って隣に寄り添ってくれている感じが心地よい。
私は「きっと大丈夫」みたいな歌詞を無責任に感じてしまうような人間なので尚更である。

好きなのでボーカルの人が別のバンドで歌った「夜をぶっとばせ」も買った。こちらのほうが比較的最近で、ピチカート・ファイヴ版と比べて歌い方や楽曲全体に違いが見られて面白い。


「女王陛下のピチカート・ファイヴ」はネットでの配信がなく、入手しづらいのが玉に傷だが、HMVの通販ページにて試聴ができるので是非。