「10年通った高校を卒業したぞ!!!」他

・10年通った高校を卒業したぞ!!!

10年通った高校を卒業した。
休学期間があったということもなく、本当に10年通い続けた。

通っていたのは通信制高校で、そこは月に数回の登校日が設けられていた。本来は一定数の単位を毎年きちんと取れていれば3、4年で卒業できるのだが、その一定数をこなすのが自分には厳しく、取れる数をちまちまと取り続けていたら10年かかってしまった。
私が消費した青少年期の時間はあまりにも大きく、取り返しのつくはずがないと強く感じる。それでもこれが私の人生なのだから、私は私の人生をやるしかない。


・最後の方は10歳くらい歳下の人達と一緒に授業を受けていた。
10年間のうちに、自分の親世代程の年齢の方が授業を受けている姿を見かけることはあったがかなり稀で、通信制といっても年齢層は全日制の高校とほぼ変わらなかったように思う。卒業できる人はさっさと卒業するだろうし、通うのが難しい人は退学なり休学なりしてしまうのだろうか。

・担任教師によると、一緒に入学した同じクラスの生徒は半分くらい卒業できずに辞めたらしい。
私と共にずっと登校し続けていた同期の方も1人おり、一度も言葉を交わすことはなかったが、私は密かに仲間意識を覚えていた。

・学校に通うのが大変だという話をすると「人間関係のトラブル?」と聞かれたり、そうと決めつけられて話を進められることがあるが、人が学校に行けなくなる原因、いじめだけではない。
私の場合、体調を崩し登校日数が減り始めた頃、同期生はむしろ優しく接してくれたため、不登校の原因はいじめだろうと言われると少し悲しさを覚える。

・そもそも学校に通うための能力が欠如している。
物理的に人がたくさんいることが苦手で、ひとりで過ごす時間が好き、人との会話には膨大なエネルギーを要し、さらには朝起きることが困難、病気と診断はされない程度の心の弱さ(最近になって軽度な疾患の一種と診断はされたが)。あげく運動が苦手で体力もなく…といった具合できりがない。
自分のこういった部分は将来働く上でもかなり足を引っ張るだろうから、心底不安だ。

・高認(高卒でなくとも大学受験資格がもらえる試験)には早い段階で受かっており、大学に行く選択もできたが、通信制高校もまともに通えない状態で大学が卒業できるわけないだろうと思い、高校に通い続けることを選んだ。その結果がこれなのですが…。

もしあの時大学進学を選んでいたらどうなっていただろう。間違いなくまともに卒業などできなかっただろうが、案外揉まれて強くなっていたかも。いや、やっぱり今よりボロボロになっている未来しか想像できない。

今いる人生でしてきた選択が一番良かったのだと、そう思いたいものだ。

 

 

・バイトを1年続けられた

バイトという形でちゃんと働くのはおよそ5年ぶりだろうか。

いままでやってきたバイト、半年で辞めたコンビニと即日採用出勤0日で辞めたビラ配りは、どちらも精神状態がメチャクチャになって辞めたので、比較的穏やかに勤められている現状は自分にとってかなり進歩だ。

とはいえ、1年続けられた今でも朝は変わらず憂鬱だし、休日は無気力で何もできない。
週の半分も出勤していないし、収入だって自立するにはとても足りないのに。

私は働くことで現実を知り、改めて社会に出ることの壁に直面させられている。

 

 

・社会性の乏しさを実感する日々

恋人なんかいたことない、友達とも1年以上会ってない、家族以外の誰とも連絡取ってない、ずっと鍵垢でROMってるからSNSでの人との繋がりすらない。
たまに人と話す機会があると、全然喋れなくてそんな自分にびっくりする。無難な相槌を打つことしかできない。
会話ができない根底には、自分のことをさらけ出したくない秘密主義と、他人への関心のなさがある気がする。あとは、単純に踏んできた場数の少なさ。

会話ができる人間はすごい。恋人や友人という形で能動的に人間と深い関わりを持てる人間はすごい、それを望める人間もすごい。
自分には無理だ。あまりにも面倒すぎる、人と関わることが…。


ブログは、私が一方的に書いたものを一方的に読む人がいて、そこにはなんの相互性もない。私にはこの距離感が心地よい。