【ポケモンSV『ゼロの秘宝』番外編】休学経験者の目線から見えた「姉弟の帰省と休学」

ポケモンSV『ゼロの秘宝』番外編、ストーリーの感想…ではなく、スグリくんの休学の話をします。休学経験者なので…。
経験者の目線から何か書ければいいなと思ってメモアプリを開きましたが、結局ただのオタクの感想になってしまっているかもしれない。

(※人間関係のトラブルとかではなく、一人で勝手に体調を崩して休んだ)

 

ストーリーやクリア後要素の内容に若干触れますので、これからプレイする方はご注意下さい。

 

 

 


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(1/14追記:リーグ部にて、スグリくんが「帰省中は本当に辛くて、ペパーたちが遊びに来てくれて救われた」と話してくれた。この記事は主に"ひとりだけ休む辛さ"の観点から書いていて、実際にスグリくん自身が姉や休学をどう感じていたかに関しては想像の域を出ず、感想記事としても抜け落ちていると思う。どんな気持ちだったんだろう…。)

 

 

ボタンちゃんがスグリくんの休学に共感を示していたときに、自分も、と思った。あそこ、休学経験者が過半数の場だ。主人公が休学したわけじゃないけれど…。


休学中、私は「みんなは学校に行って勉強してるのに自分だけ休んでる」の不安や罪悪感が強かったので(スグリくんもそうかは分からないが)、スグリくんの休学中にゼイユちゃんが一緒に休んでくれていたの、本当に良かった。

お姉ちゃんがいたことで、スグリくんはかなりひとりで塞ぎ込まずに済んでいたのではないだろうか。
家にはおじいちゃんとおばあちゃんもいたけれど、家族の中でスグリくんに何があったのかを一番近くで見ていたのはゼイユちゃんなので、スグリくんにとっては誰にも代わりの務まらない存在だったと思う。

話し相手でもあっただろうし、スグリくんに何か言ってくる人がいたなら盾になっていたかもしれない。
それでいて変に気を遣うわけでもなく、いつも通りに接してくれていたんじゃないか…と、大空洞での様子を見る限りではそう思う。

特に碧の円盤後半、大空洞の中で、荒んだ状態の弟に対して何も変わらずにただ姉として接したゼイユちゃんは、目の前がまっくらになって暗闇の中でどうすればいいか分からなくなっていたスグリくんにとって"こっちに道がある"の光であっただろう。


おじいちゃんやおばあちゃん、里の人達が帰省してきたスグリくんにどう接していたかは分からない。もし気を遣ってくれていたとして、それも優しさのひとつなのだとは思うが、そういう時、少なくとも休学当時の私は「気を遣われるような状態の自分でいなければならない」と思い込んでしまっていた。

接する人がいつも通りでなければ、自分もなかなかいつも通りではいられない。心身が弱っているときは、余計に。

スグリくんはどうだっただろうか。元気なら元気でいていいのに、いつも通りに過ごしていていいのに、望まずに自分を「辛い経験をして学校を休学した学生」の型に押し込めていなかっただろうか。

そうであろうがなかろうが、きっとゼイユちゃんは弟にいつも通り接するし、スグリくんはいつも通りの姉と過ごしていれば元いた場所に戻っていける。

番外編時点でスグリくんがあそこまで立ち直れたのは、間違いなくゼイユちゃんの存在が特大なのだ。


まあそのねーちゃんが怪しいお餅によってあの状態になってしまうのですが…。

 


今、スグリくんが笑顔でいられて、ポケモンバトルを楽しめていて、本当に良かった。
本当に良かったとしか言えない。本当に良かった。