「ドラゴンズドグマ」、シナリオに選択"させられる"とき、自らの手で選択"する"とき

※この記事は「ドラゴンズドグマ ダークアリズン」に関してが主となりますが、筆者がスカイリムの幻影に囚われているため、随所でそれが見受けられることをお詫びいたします。(両作を比較する意図はございません)


ドラゴンズドグマ ダークアリズン(以下:ドラゴンズドグマ)、ストーリー1周目をクリアした!
熱が冷めやらぬうちに、感想を文にしたためておこうと思う。
ネタバレを含む感想は記事の一番下に。


モンハンライズが一段落し、ソシャゲをこなすだけの日々、「スカイリム、やりたい…」という気持ちが募っていた。

数百時間ほどプレイしたPC版スカイリムSEだが、SKSE更新に伴い、バージョンに対応していないMODが適応されなかったりなんだりでドヴァキンの顔が別人になっていたり、しばらくぬるぬる動くコンシューマー機でゲームをやっていたこともあり、我が家のカクカクのスカイリムをやろうという気にはなれない。

でもスカイリムはやりたい…

でもスカイリムはやりたいので、PS4版のスカイリムを買うことにした。
Switch版と迷ったが、SkyUIに慣れきったこの体でバニラのメニューを使いこなせる気がしないため、一部MODが入れられるらしいPS4版を選ぶ。

が…うちのPS4はもうストレージがいっぱいなのだ!
ということで、PS4版スカイリムは保留、PS5が手に入ったら買おうかな、それとも気長にTES6を待とうかな、というのが現状である。


スカイリムは保留になったけど、なにかオープンワールドのゲームをやりたいなあ、ということで見つけたのが「ドラゴンズドグマ」であった。

 

・キャラメイク!

直前にプレイしていた同社(カプコン)製のモンハンライズでは多少適当でも美男美女ができあがるのだが、それに比べるとドラゴンズドグマのキャラメイクは硬派。
頑張ってはみたものの、美女とまではいかないような、そんな感じの人間味のある顔立ちのプレイヤーになった。

ポーン(従者)は純粋にかわいい女の子を目指して作ってみる。
名前は「セレン」。
由来はスカイリムの吸血鬼姫セラーナ嬢。

セラーナ嬢に似せて作り、名前も「セラーナ」にしようかと思ったが、ジョブを戦士にしたので、吸血鬼で魔術師のセラーナ嬢とはイメージが違うかなと思い、セラーナ嬢は名前の由来にとどまる形となった。

…と、ここまで書いたけど…顔が写っているスクショが一枚もない!どころかスクショも一枚しかない!

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一枚しかなかったスクショ。屋根に登れる!

ゲーム内でアイテムとして「カメラ」があるときは嬉々として撮影するけど、システムとしてのフォトモードってほとんど触らないことが多いな…
スクショをSNSで共有しないせいかもしれない…
既に2周目に入ってキャラメイクを上書きしており、新たにスクショを撮ってくるのも不可能…。


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(記憶を頼りに似顔絵を描いてみました)


自分のキャラメイクの癖、というかスタンスに関して。
スカイリム(キャラメイクMOD入り)、モンハン、ドラゴンズドグマなどのリアル寄りのキャラメイクでは、自由度や選べる髪型にもよるが、大抵は「銀髪碧眼、長身でショートカットのかっこいいお姉さん」を作りがちである。

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かなり理想の顔立ちになったモンハンライズのハンター。

fallout4のキャラメイクもやってみたのだが、「銀髪碧眼、長身でショートカットのかっこいいお姉さん」はどうもしっくりこなかった。
銀髪が浮いていたので、髪色をダークブラウンにすることで落ち着いたが、銀髪はファンタジー以外の世界観には不向きなのかもしれない…。やりようにもよるだろうが…


ドラゴンズドグマ一周目は女性・女性だったので、2周目のプレイヤーとポーンは共に男性にした。
「好奇心で首を突っ込む研究者タイプの青年」と「自信家で頼れる執事」のイメージ。
ポーンの名前はスカイリムより「ショールの髭にかけて!」のショール。

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ナイトケープのデザイン、気に入っています。
ずっとnight(夜)だと思ってたけどknight(騎士)ですね…

 


・ジョブ

ドラゴンズドグマは単純に「どういう武器を使うか」だけではなく、「ジョブを育てる」という要素がある。

スキルツリーともちょっと違うような、これが今までに触れたことのない形だったので、習うより慣れろの精神でとりあえず進めてみたのだが、案外すぐ慣れた。

他にも宿屋での倉庫システムなど、ドラゴンズドグマのシステムにすぐ慣れることができたのは、同じカプコンのゲーム、モンハンライズを直前にプレイしていたのが大きいのだと思う。

1周目のジョブは、ウィンターホールド大学のアークメイジとして魔法職しかない!と思い、メイジを選択。
後にメイジから攻撃特化のソーサラーに転職、クリアまでずっとソーサラーだった。

アクションゲームは好きだが上手ではないので、アクション性がほぼ必要ないメイジ・ソーサラーは自分向きではないか?と思っていたのだが、2周目で弓とダガーストライダーを使い始めた今、その使いやすさに感動している自分がいる…。

でも、「純魔法使い」のロールプレイが好きなので、1周目でそれを貫けたのは楽しかった。

2周目のジョブ、最終的にはマジックアーチャーを目指していきたいところである。


(以下、ストーリーの感想。ネタバレにつき注意)


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・ストーリー感想、"終わり"の選択

ドラゴンに挑む直前、旅に出たはずのバルミロが目の前でゴブリンと戦っていたので、生け贄だと理解していなかった自分は「旅の途中で迷いこんじゃったのかな?」くらいに思っていたのだが、ドラゴン討伐後もずっとついてきて、結局カサディスに帰ってきてしまった彼を見て、旅の出発前、海辺であんなに熱く語り合ったのに…?とちょっと思った。


ドラゴンを倒した後のストーリー中盤以降。
空は黒く沈み、まさに終焉ともいうべき空気である。
てっきり、ドラゴンを倒したら終わり、世界は平和になると思っていたので、空も都も人々もメチャクチャになって、これは大変なことになったぞと、しかしなぜドラゴンを倒したら世界がメチャクチャになるのかがいまいち分からなかった。

それに関して、クリア後にストーリーを考察されているサイトをいくつか拝見したが、ドラゴンズドグマのストーリーにはキリスト教の要素が盛り込まれている、と書かれているサイトがあり、なるほど宗教に疎い自分にとっては説明不足だったのだと腑に落ちた。

 


ゲーム終盤、ストーリーの終わりを迎えるため、プレイヤーはゲームを進めていく。
ドラゴンズドグマのメインストーリーはほぼ一本道であり、進みたければ「はい/いいえ」の「はい」を選ばざるを得ない。

ドラゴンを倒したらなんだか世界がメチャクチャになって、なんだかわからないけど心臓を集めることになり、心臓を集めたけどこれでどうなるのかわからない、でも進めたいし、黒く沈んだ空を元に戻したい一心で「はい」を選び続ける、というのが当時の心境であった。

一本道の「はい」を選び続け、ついに玉座に辿り着いたと思ったら、始まったのは空虚な永遠。
神の身となって見るカサディスの空は青く、王都は復興し賑わっていたので、私は安堵し、しかしこれからどうすればいいのかわからなかった。
カサディスや王都の昼や夜を行ったり来たりするうちに、心当たりに気が付く。

アイテム欄を開き、アイテムを選択する。それを使う。
ストーリーは一本道であり、それは今までの一本道の「はい」と本質は同じであるが、それでも「はい/いいえ」の選択とは明らかに違う、これは自分で選んだものなのだと強く感じるものがあった。

ストーリーは一本道かもしれないが、あの玉座で永遠を受け入れる彼女もいたのかもしれないのだ。
終わらせることを選んだ、彼女に終わりたいと望ませたのは自分なのだと、一瞬、ゲームと自分の境が曖昧になるほどの衝撃を受けた。

感情が薄いはずのポーンが悲痛に叫び、終わりを望んだ覚者の身を必死で追い、その身を受け継ぐ。
きっと絶望して終わりを望んだ覚者を、その人生を受け継いでくれるのがずっと覚者の隣にいてくれたポーン、セレンならそれは嬉しいことだなあと、本当に思う。

 


ドラゴンズドグマ、宗教に疎いのでストーリーの理解が難しいところもあったが、その終わり方には「ストーリー」でなく「体験」として非常に大きな衝撃を受けた。

黒呪島のことをすっかり忘れていたり、取りこぼしたサブクエストもやりたいし、エヴァーフォールでチラッと見てヤバそうだぞと引き返した空間も気になるので、2周目も引き続きやっていきたいが、また空が黒くなって最後は覚者に絶望させてしまうのだろうと思うと、進めたいのに進めたくないような、でも進めちゃうよな、そんな葛藤と共にプレイしていこうと思う。

 

 

(2021/7/13追記)

2周目をクリアした。

一周目覚者が界王として出てきたのであわててロードしてスクショしました。


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顔。なつかしい。

ポーンのセレンはアップにならないので画像なし。

しかし、覚者、エンディングで絶望して自決したはずでは…?

単に前回の覚者が界王になるシステムと言ってしまえばそうなのかもしれないが、これが「永遠を受け入れた彼女」なのかもしれない、とも思った。

 

絶命した覚者をメインポーンが落ちながら追いかけるシーンは、2回目といえどやっぱり心に来るものがあった。

メインポーンのことは我が子のように思っているので、この子、こんなに感情豊かになって…!という感動もあるかも。

 

 

2周目覚者、王妃様クエストをクリアしたり、でも生け贄に選ばれたのはジュリアンだったりしたので、なんというか2股クソ野郎みたいになってしまった。

王妃様の貞操観念、王族があれじゃまずいんじゃないかなあ…。

それとも嫁ぐには若すぎたかな…

 

 


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よくのびる兵士の画像とともに本記事を締めさせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。