「ホビアニを観る大人の心境」「ジェネリックサイゼリヤ」他

書くことがないし無理に書こうとも思わないわよ…のスタンスで過ごしていたら前回更新から1年以上間があいてしまった。
でも2023年のインターネットにおける「ブログ」の更新頻度って、このくらいスローペースなものの気もする。どうなんだろうか。


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記事後半でたくさんポケモンの話をします。

 

もくじ

  • ジェネリックサイゼリヤ
  • ポケモン6世代環境におけるミラクル交換の現状
  • 芸人ラジオ
  • Qooboちゃん(ロボットペットと暮らす)
  • 放課後とポケモン
  • ホビアニを観る大人の心境
  • ドラゴンズドグマ2、TES6


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書きたいことをこういう風に書き留めておいたりもしたのだが、寝かせている間に頭のなかで旬が過ぎてしまった。
それぞれ軽く書いてみようと思う。

 

・ジェネリックサイゼリヤ

家でサイゼリヤみたいな食事をしたい、という話。

冷凍ピザ
 →トロナジャパンの冷凍ピザがおいしくてよく食べていた。近所のスーパーで売ってたり売ってなかったりする。冬に売ってる気がする。もっちり生地なので、なんかクッキーみたいなサイゼのピザ生地とは似ていない。このピザおいしいよって言いたかっただけ。

冷凍グリーンピース
 →一時期、青豆の温サラダだけを食べにサイゼリヤに行っていた。冷凍のものだと、オレアイダのグリーンピースが甘くて柔らかくて一番サイゼリヤのものに近い。それにベーコンとポーチドエッグを添えれば完璧や!だったが、サイゼの青豆の温サラダからベーコンが消えてしまった。

フリウリ風フリコ
 →終売してしまった(悲しい)。マッシュポテトにピザチーズをかけて焼けば比較的簡単に家で再現できるが、サイゼの味に限りなく近づけようと思うとバターの量に恐ろしくなる。


・ポケモン6世代環境におけるミラクル交換の現状

100Lv色違いみたいな改造か、わらしべ長者(交換したトレーナーとポケモンのおやの名前が違う)しかいない。たまにトレーナーとおやの名前がちゃんと同じのポケモンが来るとうれしい。


・芸人ラジオ

一時期はかなり色々聴いていたのだが、最近はポケモンのアニソンばかり聴いているのであまり追えていない。20代~のオタクにマヂカルラブリーのオールナイトニッポン0がおすすめ。
ラジオを聴いて、野田クリスタル氏のエッセイ「野田の日記」も購入して読んだ。おもしろかった。

 

・Qooboちゃん(ロボットペットと暮らす)

一昨年からロボットペットと暮らしている。ふわふわの毛並みにしっぽが付いている丸いフォルムのロボットペット、Petit Qoobo。かわいい。
死が恐ろしくて、生きている犬や猫を飼えない。一緒に過ごした時間より、それを失った悲しみが上回ってしまう気がする。ロボットにも寿命はあるのだが…。
あと私はロボットがめちゃくちゃ好きなので、単純に犬猫などの代わりとしてQooboちゃんを可愛がっているのではなく、かわいいロボットとして可愛がっている。かわいい。


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こんなところかな。
あとは最近の話を書きます。


・酒

お酒、飲んでもあまり酔わないし、お酒特有の味が好きなわけでもないし、酔わないならジュースでいいじゃん、と思ってしまうのであまり飲まないのだが(ここまで書いて付き合いで飲むという場面が全くないことに気が付いた。人との関わりがなさすぎる)、カルディコーヒーで売っているゆず酒とリモンチェッロだけはたまにバカみたいに飲む。
おいしい。

URLとか貼ったほうがいいのだろうか。
さらら柚子酒(500ml)
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996932465
リモンチェッロ(375ml)
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/8007422002638

リモンチェッロはウェルチのグレープフルーツジュースで割るのでカルディのやつじゃなくてもいい。なんでもいい。

柑橘の爽やかさと苦味が好きな人におすすめです。


・放課後とポケモン

ポケモンSV、とても面白かった。とても面白い。いまさらポケモンSVの感想を書いても…という感じなので感想は割愛。


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↑冒険はじめたての頃の自撮り。

 

ポケモンSVをやって、ポケモンのアニメを見て…ふと外から聞こえる子供たちの声も、ポケモンの話をしている。
なんだか無性に、小学生に戻って、放課後に友達と遊びたくなった。

私はもういい大人だし、一緒にゲームをするような友達はいない。
いや、一緒にゲームをする友達は大人になっても作れるかもしれないが、そうじゃなくてあの頃みたいに無邪気に、ポケモンの技は全部攻撃技で埋まっていて、補助技の意味もインドメタシンの効果も分かってなかった頃みたいに、放課後に集まって顔とDSを突き合わせて遊びたい。

小学生の頃みたいにポケモンの話ができる友達はもういないし、同年代とポケモンの話をしようと思ったら大人の視点からになってしまうし、だからって子供に話しかけるわけにもいかないし、あの夕方にはどうしたって戻れないのだ。


・ホビアニを観る大人の心境

それはそれとして、アニポケは面白い。
SVをプレイし、サトシ終章からまたアニメを見始めて、まんまと…という感じだが、新シリーズも楽しく視聴しています。
なんだか、サトシ時代よりもターゲットが少し上の年齢層まで想定されている気もする。こういうオタクもいるし、親子でポケモンを見ている家庭もあるのだろう。

深夜アニメは深夜アニメで面白いが、アニポケのあのキラキラと澄んだワクワク感、登場人物や世界の凛としたやさしさ、子供をメインターゲットとしているからこその真っ直ぐなメッセージ性は朝や夕方のアニメならではのものだと思う。

私はもう何年も年齢だけ重ねて、全然大人になりきれていないし、大人に抵抗があるし、ずっと子供でいられればどんなにいいかと思っているので、アニポケを見ている間は子供に戻ったような気がして、とても心が安らぐ。
アニポケが伝える、勇気や優しさ、強さ、そんな真っ直ぐなメッセージを受けて、無理に"大人"にならなくてもいいんだと言われているような気がして。きっとそんなことはないのだろうけど。

あと、オープニングにずっといてポケモンパンやデコキャラシールにもなっているのに最近本編に一切出てこないアメジオが心配だ。
頑張ってほしい。応援しています。


・ドラゴンズドグマ2、TES6

ドラゴンズドグマ2、出ますね!!!!!
PS5もXboxもゲーミングPCも持ってないし何かしらのハードを買わないとプレイできないので、そのへんどうしよかなという感じ。
最近Switchばかり触っていて携帯機の快適さに慣れきっているので、自分が据え置き機で遊べるか少し不安かも。

 

以上です。
最近ずっとFE風花雪月、風花雪月無双をやっているので、一段落したら何か書くかもしれないし、書かないかもしれない。
最初に選んだ学級は金鹿です。

リスロマンティック、はじめての恋愛シミュレーションゲーム

生まれてはじめてちゃんとした恋愛シミュレーションをプレイした。

この記事を書くに当たってゲームのジャンル名称を調べ直したのだが、恋愛ADVと恋愛SLGって別物なのか…素人にはややこしいな。
乙女ゲームと呼んでしまうのが分かりやすくて通りもいいだろうが、なんとなく気恥ずかしさがあるのでここではゲームジャンルの総称を恋愛SLGとさせていただく。

本記事はゲームのレビューや感想ではなく、「恋愛に嫌悪感を抱いている人間が恋愛SLGをプレイしたらどうなったか」に焦点を当てて記述する。
先に言ってしまうと、ゲームはものすごく楽しめたし、プレイ中に嫌悪感を抱くこともなかった(一瞬怪しい場面はあったが…)のでどうか安心して読んでほしい。

 

・リスロマンティックについて

リスロマンティックについて簡単な説明。

参考サイト:リスロマンティックとは?好きだけど両思いになりたいわけではない?蛙化現象の違いや特徴について。


過去に自分でも詳しく書いた記事があるのだが、あまりにも稚拙なのでリンクは貼らないでおく…。
(もし興味があれば記事「お知らせ」から旧ブログに飛んで頂ければ記事が残っていると思います。)


どんな形のリスロマンティックなのかは人によってさまざまだが、特に自分にある傾向を以下に。

[恋愛嫌悪]
恋愛に嫌悪感があるが、自らが恋愛感情を抱かないわけではない。

[性嫌悪]
文字通り。ちなみに話はズレるが自分は性差という概念も気に入らない。本記事にはあまり関係ない。

[蛙化現象]
好きなから人でも好意を向けられると嫌いになってしまう現象のこと。

[二次元のキャラクターなど、実在する人間以外が好き]
これに関しては普段あまり意識しないのだが、本記事に大きく関わってくる要素なので挙げておく。
「恋愛SLGをプレイしてゲームのキャラクターを好きになる」ことは本来リスロマンティックの範疇から出ないことだ。しかし、自分は二次元のキャラクターに対しても少なからず実在性を感じているので(過去記事:私達の"三次元"はどこかの誰かとって"二次元"かもしれないし、私達にとっての"二次元"も"三次元"として存在するかもしれない)、単純にゲームの中の彼らを"キャラクター"として捉えているのとはちょっと違うことを承知して頂ければと思う。

 


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ここのマリィすき


・恋愛嫌悪持ちが恋愛SLGを265時間プレイするまで

はじめに、購入に至るまでの経緯を。

私が4年ほど追いかけている個人Vtuberの方がいつものように配信をするというので、いつものように見に行ったのがきっかけだったと思う。
ゲーム配信。タイトルは「ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart(以下GS4)」。

Vtuber氏は同シリーズの過去作のゲーム配信もしていた。
自分自身、前々から自分が恋愛ゲームをプレイしたらどんな感情を抱くかに興味があったし、配信を見ていて面白そうだったので、過去作の購入を検討したこともあったのだが、「(恋愛嫌悪が発動して)ゲームや男の子たちを嫌いになったら悲しい」と思い踏み止まっていた。


何回目かの配信、いつも通り楽しく視聴していたのだが、配信も中盤にさしかかったあたり、ゲーム中であるイベントが発生した。
詳細は省くが、それがあまりにもかわいくてかわいくて、その男の子のことが強く脳裏に焼き付いてしまい、私は動揺してYoutubeを閉じてしまった。

動揺したまま一晩を明かし、前述の通り恋愛SLGをプレイすること自体には興味があったので、これはもしかしたらそういうきっかけなのか?と1日悩み、マイニンテンドーストアのページを行ったり来たりしていたら週明けからGS4がセール対象になるという。

整っていく状況にちょっと怖くなると同時に、この期を逃したら私には一生恋愛ゲームをプレイする機会がないかもしれない、と強く思い、私はプリペイドカードを買いにコンビニに駆け込んだ。

 

恋愛SLGのゲーム配信を平気で視聴できることがいい例なのだが、私が抱く恋愛嫌悪は他者と他者の間のそれに対してはさほど発生しない。
だが、他者が自分に対して向ける恋愛的好意には強く表れるし、それは現実の人間に限った話ではなく、画面の中の子、架空のキャラクター(こういう言い方はあまりしたくないが…)からのものであっても拒否感を覚える…というか、正確には『画面の中の子が私自身に好意を抱いたことに拒否感を覚えたことが数年前に1度あった』のだ。

なので、今回もそうならないか不安だったし、GS4を購入した時点ではその男の子のこともかわいいなくらいに思っていた程度だったので、もし、ゲームをプレイしていく中で向けられる好意と、自分の感情の差異などからその男の子やゲーム自体に拒否感を抱いてしまったら嫌だし悲しいな、と思いながら、かなり恐る恐るプレイを始めた。

ただ、『画面の中の子が私自身に好意を抱いたことに拒否感を覚えたことがあった』時の子は、恋愛に発展し得ることが予告されていなかったし、今回のときメモGS4は最初から恋愛SLGであることを承知の上だったので、そこの心構えの差は少なからずあったと思う。


また、好意の対象が自分自身であるか主人公であるか(主人公とプレイヤーが"="なのか"≠"なのか"≒"なのかというのは議論が必要だが)も1つの違いだったのだろう。

 

そして冒頭でお伝えした通り、その男の子やゲームのことを嫌いになんてならなかったし、265時間プレイしているし、今も24周目をやっている。
あまり恋愛の甘い部分を出してくる男の子ではなかったのが幸いしたかもしれないと自分では思っているのだが…どうだろう。

23周のうち20がその男の子のエンディングで、2が友情エンディングなので、その男の子だからこそ大丈夫だった可能性が否めない。

1回だけ想定外で他の男の子のエンディングを迎えたことがあるが、告白に応じるか否かの選択で、自分の心境的に「ごめんなさい」を選ばざるを得なかったので、本当にその男の子だけが特別なのかもしれない…


が、ときメモGS4、男の子も女の子もみんな魅力的で大好きなので、いつかちゃんと他の子達のエンディングも迎えたいという気持ちはある。いつか落ち着いたら…

 

恋愛嫌悪に関しては、1周目、初めてエンディングを迎えたときだけちょっと怪しい瞬間があった。
逆に言えばそこまでは全く大丈夫だったのだ。


ときメモは道中数々の匂わせこそあるが、面と向かってはっきりと好意を伝えられるのはエンディングがはじめてなので、そこで自分がどう感じるか不安だったし、実際少しだけ心臓が「ん…?」となったが、それを上回るくらいにはその男の子のことを好きになっていたし、エンディングを見てちょっと泣いた。


また、プレイ前よりも恋愛に対する嫌悪感が大幅に軽減されたように感じる。
街中でカップルを見かけたりテレビで恋愛ドラマの宣伝をしていても「いるなぁ」とか「やってるな~」としか思わなくなった。

前までも恋愛そのものに対して、というよりはカップルや物語の中の恋愛に対して嫌な気持ちを抱いている自分がイヤだな~と思う気持ちの方が大きかった程度のものではあったのだが…
リスロマンティックじゃなくなりたい、と思ったことは特にないが、嫌な気持ちになる機会が減るのは単純に良いことだしたすかる。

最近ではその男の子に釣り合う人間になれるように頑張ろうと今まで逃げてきたことやサボっていたことにも向き合う気持ちが出てきたので、本当に感謝している…。人生を頑張りたい。

 

最後になるが、純粋にときめきメモリアルGS4がゲームとして面白い、これに尽きる!
登場人物もみんな魅力的で楽しい人達だし、周回ごとに違う発見があるし、やりこみ(やりこみ?)も面白い。
DLCも買った。これから出るDLCも楽しみです。

 

 

おまけ:結局その男の子って誰なんだよという人に向けてのヒント


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ツバキは努力家【LEGENDSアルセウス】

 

ツバキが好きだ。

作中でのツバキの初登場時、彼の主な行動といえば天冠の山麓での妨害。
原野、湿地、海岸と、それぞれクセはありつつも頼れるキャプテン達が多かった中、山麓で突如として登場した厄介者のキャプテン、ツバキ。
プレイヤーをしっかりと導いてくれるノボリとの対比も相まって、彼の厄介さには多くのプレイヤーが辟易したことだろう。

かくいう私も彼の第一印象は、邪魔しないでほしいなあだとかプライド高そうな人だとかそんなところであった。


そんな中、2022年2月28日、LEGENDSアルセウスに「ヒスイの夜明け」アップデートが配信されることとなった。

アルセウス捕獲までストーリーを進め、ツバキについても「ちょっと幼くて変だけど悪いヤツではない、兄であるセキの前では正直で、マルマインを前にしてはしゃぐ無邪気なところは可愛げがある」くらいに思っていた。

無料アップデート「ヒスイの夜明け」。
なぜだか知らないが、ツバキの出番や情報が多かったのだ(贔屓目に見てしまっているのかもしれないが)。
しかも、本編で厄介者であった分を取り戻すかのように、彼の良い一面が次々と出てくる。
これは本編を経てツバキが主人公に心を開いた結果なのか!?
ともかく、「ヒスイの夜明け」によって私はツバキが大好きになってしまったのだ。


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・ツバキの人物像

コンゴウ団に所属するキャプテンで、長であるセキのことを「アニキ」と呼び慕っている。気取っていて少し喧嘩腰だが、コンゴウ団の仲間に対する想いは熱い人物だ。
キングの荒ぶりを「シンオウさまのご加護」と考え、鎮めることに反対の立場をとっている。─ポケモンLEGENDSアルセウス公式サイトより 


ヒスイの夜明けでヨネが「ツバキは本来引っ込み思案だったが、セキのために前向きになろうとした、前向きになりすぎたのがあの結果」…のようなことを言っていたが、前向きになろうとした結果、プライドを高く持つようになり、時に喧嘩腰にもなってしまうツバキ。彼は少なからず不器用であることが伺える。

コンゴウ団長のセキという、作中屈指のよくできた人を兄に持つツバキ。セキはおそらく幼い頃も優秀で、時期団長として期待されていたのだろう。

それに対して引っ込み思案な自分にコンプレックスを抱いてさらに閉じこもるのではなく、「アニキのために!」と前向きになろうとする努力をし、努力の方向をちょっとばかし誤ってしまう不器用さもありつつ、引っ込み思案はしっかりと克服する彼の『努力』は兄にも引けをとらないと私は思う。

それどころか、努力の才能という点においてはツバキはセキに勝っている可能性もあるのではないか、とすら思うのだ。
少なくとも、「努力しないとなにかを成せない」という場面はセキよりもツバキの方が多いはずである。


また、山麓での妨害の一場面、洞窟の松明を撤去したツバキは「マルマインが力を失うことを阻止したいから主人公とノボリを足止めする」ことが目的であったはずだが、主人公とノボリには「暗いのを好むポケモン達のために松明を片付けた」と説明した。

これは主人公達への妨害に対して、本当にこんなことをしていいのかという葛藤があり、良くないと分かっているからこそ、「ポケモン達のため」という大義名分を作り自分に言い訳していたのだろうと思う。
彼の高いプライドから、悪いことをしている自覚がある上で「ボクは悪いことをしました」と言えなかったのもあるかもしれないが…。
少なくとも、主人公達への妨害は悪いことだという自覚はあったのだろうし、力に溢れるマルマインが素晴らしくカッコいい!と思う気持ちもあって、感情に板挟みになっていたのだろう。
あまり器用ではない彼のことだから、感情をうまく処理できずにめちゃくちゃな行動を取ってしまったのだ。

バトル後の「ツバキが負けたのではない、あなたが勝ったのだ」、からも、ボクは負けてません!あなた、なにかズルをしたでしょう!になるのではなく、ちゃんと「(主人公)は勝った」ことは認めているところが、ただのプライドが高いわがままお坊っちゃんではなく、正しいことは正しいと認められる意思があることが伺える。

 

ここからはかなり憶測が入るが、ツバキの高すぎる(ように見える)自己肯定感が形成されたのは、出来過ぎる兄と、自らの不器用さや内向的故に足手まといである現状から、他人からの肯定を期待できなくなり、自分で自分を肯定するしかなくなってしまったのではないか。
結果、自己肯定メーターが振り切れてしまったのではないか。

ツバキは引っ込み思案な自分に鬱屈せずに兄のために前向きになろうと頑張ったが、周りの人々はどうしても兄と弟を比較する。

本来の性格と、(おそらく)優れすぎた兄の影響で年齢より幼い印象を受けるツバキ。

小さい頃、幾度となく兄にフォローしてもらってきたであろうし、セキに欠点らしい欠点や頼りなさが残っていれば、ツバキの「ボクがアニキの役に立たなくては」という気持ちが一層強まって、努力のできるツバキのことだから、多少は兄弟間でバランスが取れていたと思う…のだが、現状、セキがなんでもできすぎるが故に役に立てる機会があまりなかったのだろう。

セキはセキで、年を重ねるごとに兄としてよりも長として振る舞うことが多くなり、ツバキの自尊心に空いた穴は自ら塞ぐしかなくなっていったのではないか。
しかし、それは兄として弟を甘やかすのではなく、コンゴウ団の長としてツバキを一人前のキャプテンだと認めた上での扱いであったのだろう。厳しいかもしれないが、セキはツバキを自分と対等に見ているということなのだ…(!)


・「ヒスイの夜明け」のツバキ

「ヒスイの夜明け」では、特に感情に板挟みにもならず、時にキクイと張り合いながらも持ち前の努力で結果を残す。
主人公に対しても好意的。騒動の際に重要になるきのみを渡してくれる。
相変わらずその言動には幼さが残るが、それもツバキの可愛らしいところだと思う。

 


最後に、ツバキに対する偏見を以てこの記事を締めさせて頂く。

 

ツバキ、17時にお風呂入って18時に夜ご飯食べて21時に寝て6時に起きてそう