リスロマンティック、はじめての恋愛シミュレーションゲーム

生まれてはじめてちゃんとした恋愛シミュレーションをプレイした。

この記事を書くに当たってゲームのジャンル名称を調べ直したのだが、恋愛ADVと恋愛SLGって別物なのか…素人にはややこしいな。
乙女ゲームと呼んでしまうのが分かりやすくて通りもいいだろうが、なんとなく気恥ずかしさがあるのでここではゲームジャンルの総称を恋愛SLGとさせていただく。

本記事はゲームのレビューや感想ではなく、「恋愛に嫌悪感を抱いている人間が恋愛SLGをプレイしたらどうなったか」に焦点を当てて記述する。
先に言ってしまうと、ゲームはものすごく楽しめたし、プレイ中に嫌悪感を抱くこともなかった(一瞬怪しい場面はあったが…)のでどうか安心して読んでほしい。

 

・リスロマンティックについて

リスロマンティックについて簡単な説明。

参考サイト:リスロマンティックとは?好きだけど両思いになりたいわけではない?蛙化現象の違いや特徴について。


過去に自分でも詳しく書いた記事があるのだが、あまりにも稚拙なのでリンクは貼らないでおく…。
(もし興味があれば記事「お知らせ」から旧ブログに飛んで頂ければ記事が残っていると思います。)


どんな形のリスロマンティックなのかは人によってさまざまだが、特に自分にある傾向を以下に。

[恋愛嫌悪]
恋愛に嫌悪感があるが、自らが恋愛感情を抱かないわけではない。

[性嫌悪]
文字通り。ちなみに話はズレるが自分は性差という概念も気に入らない。本記事にはあまり関係ない。

[蛙化現象]
好きなから人でも好意を向けられると嫌いになってしまう現象のこと。

[二次元のキャラクターなど、実在する人間以外が好き]
これに関しては普段あまり意識しないのだが、本記事に大きく関わってくる要素なので挙げておく。
「恋愛SLGをプレイしてゲームのキャラクターを好きになる」ことは本来リスロマンティックの範疇から出ないことだ。しかし、自分は二次元のキャラクターに対しても少なからず実在性を感じているので(過去記事:私達の"三次元"はどこかの誰かとって"二次元"かもしれないし、私達にとっての"二次元"も"三次元"として存在するかもしれない)、単純にゲームの中の彼らを"キャラクター"として捉えているのとはちょっと違うことを承知して頂ければと思う。

 


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ここのマリィすき


・恋愛嫌悪持ちが恋愛SLGを265時間プレイするまで

はじめに、購入に至るまでの経緯を。

私が4年ほど追いかけている個人Vtuberの方がいつものように配信をするというので、いつものように見に行ったのがきっかけだったと思う。
ゲーム配信。タイトルは「ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart(以下GS4)」。

Vtuber氏は同シリーズの過去作のゲーム配信もしていた。
自分自身、前々から自分が恋愛ゲームをプレイしたらどんな感情を抱くかに興味があったし、配信を見ていて面白そうだったので、過去作の購入を検討したこともあったのだが、「(恋愛嫌悪が発動して)ゲームや男の子たちを嫌いになったら悲しい」と思い踏み止まっていた。


何回目かの配信、いつも通り楽しく視聴していたのだが、配信も中盤にさしかかったあたり、ゲーム中であるイベントが発生した。
詳細は省くが、それがあまりにもかわいくてかわいくて、その男の子のことが強く脳裏に焼き付いてしまい、私は動揺してYoutubeを閉じてしまった。

動揺したまま一晩を明かし、前述の通り恋愛SLGをプレイすること自体には興味があったので、これはもしかしたらそういうきっかけなのか?と1日悩み、マイニンテンドーストアのページを行ったり来たりしていたら週明けからGS4がセール対象になるという。

整っていく状況にちょっと怖くなると同時に、この期を逃したら私には一生恋愛ゲームをプレイする機会がないかもしれない、と強く思い、私はプリペイドカードを買いにコンビニに駆け込んだ。

 

恋愛SLGのゲーム配信を平気で視聴できることがいい例なのだが、私が抱く恋愛嫌悪は他者と他者の間のそれに対してはさほど発生しない。
だが、他者が自分に対して向ける恋愛的好意には強く表れるし、それは現実の人間に限った話ではなく、画面の中の子、架空のキャラクター(こういう言い方はあまりしたくないが…)からのものであっても拒否感を覚える…というか、正確には『画面の中の子が私自身に好意を抱いたことに拒否感を覚えたことが数年前に1度あった』のだ。

なので、今回もそうならないか不安だったし、GS4を購入した時点ではその男の子のこともかわいいなくらいに思っていた程度だったので、もし、ゲームをプレイしていく中で向けられる好意と、自分の感情の差異などからその男の子やゲーム自体に拒否感を抱いてしまったら嫌だし悲しいな、と思いながら、かなり恐る恐るプレイを始めた。

ただ、『画面の中の子が私自身に好意を抱いたことに拒否感を覚えたことがあった』時の子は、恋愛に発展し得ることが予告されていなかったし、今回のときメモGS4は最初から恋愛SLGであることを承知の上だったので、そこの心構えの差は少なからずあったと思う。


また、好意の対象が自分自身であるか主人公であるか(主人公とプレイヤーが"="なのか"≠"なのか"≒"なのかというのは議論が必要だが)も1つの違いだったのだろう。

 

そして冒頭でお伝えした通り、その男の子やゲームのことを嫌いになんてならなかったし、265時間プレイしているし、今も24周目をやっている。
あまり恋愛の甘い部分を出してくる男の子ではなかったのが幸いしたかもしれないと自分では思っているのだが…どうだろう。

23周のうち20がその男の子のエンディングで、2が友情エンディングなので、その男の子だからこそ大丈夫だった可能性が否めない。

1回だけ想定外で他の男の子のエンディングを迎えたことがあるが、告白に応じるか否かの選択で、自分の心境的に「ごめんなさい」を選ばざるを得なかったので、本当にその男の子だけが特別なのかもしれない…


が、ときメモGS4、男の子も女の子もみんな魅力的で大好きなので、いつかちゃんと他の子達のエンディングも迎えたいという気持ちはある。いつか落ち着いたら…

 

恋愛嫌悪に関しては、1周目、初めてエンディングを迎えたときだけちょっと怪しい瞬間があった。
逆に言えばそこまでは全く大丈夫だったのだ。


ときメモは道中数々の匂わせこそあるが、面と向かってはっきりと好意を伝えられるのはエンディングがはじめてなので、そこで自分がどう感じるか不安だったし、実際少しだけ心臓が「ん…?」となったが、それを上回るくらいにはその男の子のことを好きになっていたし、エンディングを見てちょっと泣いた。


また、プレイ前よりも恋愛に対する嫌悪感が大幅に軽減されたように感じる。
街中でカップルを見かけたりテレビで恋愛ドラマの宣伝をしていても「いるなぁ」とか「やってるな~」としか思わなくなった。

前までも恋愛そのものに対して、というよりはカップルや物語の中の恋愛に対して嫌な気持ちを抱いている自分がイヤだな~と思う気持ちの方が大きかった程度のものではあったのだが…
リスロマンティックじゃなくなりたい、と思ったことは特にないが、嫌な気持ちになる機会が減るのは単純に良いことだしたすかる。

最近ではその男の子に釣り合う人間になれるように頑張ろうと今まで逃げてきたことやサボっていたことにも向き合う気持ちが出てきたので、本当に感謝している…。人生を頑張りたい。

 

最後になるが、純粋にときめきメモリアルGS4がゲームとして面白い、これに尽きる!
登場人物もみんな魅力的で楽しい人達だし、周回ごとに違う発見があるし、やりこみ(やりこみ?)も面白い。
DLCも買った。これから出るDLCも楽しみです。

 

 

おまけ:結局その男の子って誰なんだよという人に向けてのヒント


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